
夏目「さて、何から始めるべきか」ウーン
夏目『始めなくていいです。やめてください』
自分を変えるって難しい。やはり自分のイメージを壊すというのは勇気が必要だ。自分が許容出来る範囲で変えていくにはなにがいいだろうか…

夏目「どうよ~♪」キラーン!

夏目「ふんぬっ!!」ググッ
夏目「ど~うよ~♪」夏目『とったことなポーズだから、よく分からないけど…なんか気持ち悪い』よし決めた。まずは手始めに目立つことを心がけるとしよう。そのためにはポーズが重要だ。こんな感じでどうだろう?



夏目「ふむ、どれどれ…」
自分で言うのもなんだが、私はやはり美しい。この美しさを最大限に引き出すには顔の角度というものが重要になってくる。私の魅力を十二分に活かす角度はどこだ…

塔子「冷蔵庫から滋さんのビール出してくれる?」
夏目「はいは~い♪」
夏目『いちいち語尾を延ばさなくていい!子供みたいだろ!?』
夏目「…」ゴクリ
夏目『ダメだぞ先生!絶対にダメだ!!』
酒は男の嗜み。たとえ高校生といえども、この楽しみを我慢するのは少々酷というものだ。しかし、私はあくまで模範的な高校生で在らなければならない。ここは堪えるしかない…orz


塔子「あらまぁ…お腹空いてたのね」
滋「ははっ。まだまだ育ち盛りだもんな」
夏目「ん、うん♪…うま!あ、いや、おいしい♪」ガツガツ
夏目『がっつかないでくれ…先生orz』
夏目「晩酌が無いのが、些か寂しいが、まぁいつもの飯に比べれば、100倍もマシだ!」ガツガツ
塔子「え?」
夏目『だから!余計なことを喋るなァ!!』
夏目「おかわり!」キリッ
夏目『おかわらないでくれ!』
塔子「あら、めずらしいわねぇ♪」
男たるもの、やはり大食らいでなければならない。しっかり食べてしっかり運動することで、健康的な肉体と精神を培うことが出来るのだ。以前の私ならおかわりを遠慮するところだが、イメチェンのためにはやむを得まい!…なに?箸の持ち方や食べ方が汚い?分かっておらぬな貴様。少々ワイルドなのが良いのだ。女子にモテるぞ?

夏目「…どうよ♪」ビシッ!
夏目『遅刻するぞ、先生』
朝一番、鏡の前からスタートだ!寝癖はついてないか?身だしなみは完璧か?自身を映してチェックを心がけよう。不潔な格好では、異性はおろか、友人にすら嫌われてしまうぞ!
塔子「私達も昼には出ちゃうから、帰ったらご飯ちゃんと食べて、戸締りしっかりね?」
夏目「おう!」
塔子「おう…?」
夏目「あ、いや…はい。じゃあ、いってきます♪」たとえワイルドな男を目指していても、自分を引き取ってくれた恩人には誠心誠意を尽くすべきだ。今の幸せな生活があるのは、藤原夫妻のおかげである。本当に感謝している。あなた達の前でだけは、自分を偽らない本当の「夏目貴志」で接していたい。

夏目「西村!」
西村「お?」
夏目「ちょっとこい」チョイチョイ
夏目『うわああああああああ!?』ガーン


西村「え?(汗)」
夏目「グズグズするな!いいからさっさと来い!」
西村「ああ、ああ…」(どうしたんだ夏目の奴…?)
友達だからといって遠慮はしない。自分の言いたいことはハッキリ言うべきだ。以前みたく遠慮気味に発言していては、いつまでたっても友達との距離を縮めることはできない。たまには自分から多少強引に話しかけてみることも重要なステップだ!

夏目「笹田!笹田純はいるか?」ガラッ
夏目『うわああああああああああ!?』ヤメテー

女子「あ、純ちゃんなら本返しに行くって図書室に…」
夏目「む…」イライラ
こんなことで怒っていてはただの不良と変わらない。ここは荒ぶる心を鎮めつつ、行き先を教えてくれた女子に礼をするのが常識だ。

男子「返し終わって、理科室に資料とりに行くって」
夏目「…」イライライライラ

男子「資料届けに職員室に」

先生「次、3年のクラスで使うから、持ってってもらったぞ?」

女子「自分のクラスに戻ったわよ」
夏目「」カッチーン
いくら高貴な私でも我慢の限界というものがある!もし次で見つからなかったら、貴様等全員喰らってやる(激怒)

夏目「ふんぬっ!!(激怒)」ガララッ!!
笹田「あ、夏目君!アタシのこと探してたんだって?」
夏目『先生、丁寧にだぞ?優しくだぞ!?』
笹田「どしたの?…あ、そうそう!今朝ね!不細工ちゃんにそっくりの猫を…見つけたの♪もうブックブクの不細工で…ふふふ♪」プププ
夏目「話がある」ゴゴゴ…
笹田「え?今?」

夏目「今すぐにだ!」
笹田「ええ?ちょ、ちょっとぉ~!?」アタフタ
なにが不細工ちゃんだ、なにがブックブクだ!ふざけおって、この罰当たりものめ!…しかし用件は彼女を怒鳴ることではない。ワイルドな私でも二人きりでないと言いづらいこともある。こういう場合は人気の少ない場所に限るのだ。いざ行かん!階段へ!!

笹田「え…あのぅ、ちょ、ちょっと…く、クラスの皆見てたけど///」
夏目「…」

夏目「…」
笹田「あぁ…///」ポー
夏目『先生!やめろ、手を放せ!』
異性と二人きりになったら、まずはムード作りが大切だ。相手の目をじっと見つめ、決して逸らしてはいけない。目を逸らすということは、疚しい気持ちがあるということだ。誠意をもって相手と接するのが重要なのだ。

夏目「すぐに答えろ!」
笹田「えぇ…?」ドキドキ
夏目「私は君が……」
夏目『ん?どうしたんだ、先生?』

夏目「…」クンクン
笹田「えぇ!?あの…夏目君?///」ドキドキ
夏目「お前…」

夏目「美味そうだな」キリッ
夏目『先生ェエエエアアアア!?』ガビーン!?
笹田「な、な…なに?それって…え?もしかして…う、美味そうって///」ドクン!ドクン!!
夏目「…好きだ。私と結婚を前提に付き合ってくれ」キリリッ
笹田「…はい
」 と、イメチェンを図れば彼女の一人や二人なんてすぐ作れてしまう!コツはワイルドに、かつ、紳士的に。引っ込み思案の皆、よく聞きたまえ。先ずは自分に自信を持つことが重要だ。そのためには何が必要か…髪を染めてみるもよし、ちょっとテンションを高く保つもよし、私のようにワイルドに接するもよし、可能性は無限大!自分の殻を打ち破るのだ!!
夏目「いい加減にしろ!この糞招き猫ォォオオオ!!(激怒)」ズドムッ!!
ニャンコ先生「ぎゃあああああああ!?」第6話感想:ワイルドな夏目がカッコよすぎて惚れてしまった(*´д`*)ポッ
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ニャンコ先生「…くりそつ!!」キリッ
夏目『えっ!?俺ってそんななのか!?』ガーン
くりそつ杉て見分けがつかんわ。
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